yoshikawa

ハードからソフト、試作・実験から製品化・量産製造から部材調達、海外販売展開など技術を中心としたビジネス全般の情報をご紹介

   

PSEの取得とは?許可・認可?

PSE(日本電気用品安全法)は誰がどんな時必要なのか?

日本国内では、100Vを使用する電気製品には必ずPSEマークがついていなくてはいけない!という規定があります。

つまり国内で販売されている正規な100Vを使用する製品には必ずPSEマークがついているということです。

ひっくり返して言えば、PSEマークがついていない100V電化製品の販売は、販売してはいけないものを違法で販売されているということになります。

国内で、国内製品を仕入れてネットショップでショップや代理店として販売する場合には、国内製品はほとんどメーカがPSEを取得しているので、単純なる販売はほとんど気にする必要はありません。

が、もし、

・中国のアリババやタオバオから仕入れたり、
・もし海外旅行中に他国から仕入れて買ってきたり、
・もし海外の知人から頼まれて販売したり、
・もし国内のネットショップ等で輸入販売しているところから仕入れて再販売したり、
・自分で企画開発製造する商品を国内で販売したり、
・お客様に依頼され開発製造輸入したり、

する場合は、このPSEマークがついていない商品はそのまま販売してはいけないのです。

PSEマークは誰がどのように準備取得するのか?

まずは、その製品は2種類のPSEのどちらか?

PSE

PSEマークには上記のように2種類(左側を【丸PSE】右側を【角PSE】と呼ぶ)あり、製品の種類によってどちらかのマークを付けることになります。

【丸PSE】は「特定電気用品以外」【菱PSE】は「特定電気用品」という分類に相当する製品に対してつけるマークなのですが、ご自分の製品がどちらに該当するのかは 製造輸入事業者向けガイド にて確認することになります。
しかし用語などが非常にわかりにくいため、専門家か、もしくは経済産業局の窓口に電話をしたり訪問をして聞きにいき確認します。

関西の場合は  近畿経済産業局 産業部 消費経済課 製品安全室 に電話をすると答えてくれますが、質問するほうもそれなりに製品を理解していなくてはいけないので結構厄介です。
また、ここで自分の製品が丸か菱か判断できても、後述しますように、それ以外いろいろな手間がありますから、コンサル会社など専門家と相談するほうがよろしいかと思われます。

2.PSEマークの取得(申請)はその製品の責任を持つ人

PSEマークを取得(正確には申請)する人は、その製品に何か問題があったとき、その責任をだれが取るのか?そのPSEについて責任を持って管理する人となります。

たとえば、お客様から受注を受け製造・輸入する私たちのようなものづくり業者は、お客様と相談の元、お客様か業者かどちらで申請をするかを決定します。
そして、その決定したほうが、これからご説明する以降の作業を行い、今後の製品管理をしていくこととなります。

お客さま自身が海外工場で製造し輸入される場合は、まちがえなくお客様自体となります。

3.PSEは許可でも取得でもなくただの申請です

PSEマークは、国のどこかの機関が認証番号を付けて交付してくれたり、お金を支払って購入したりするものではありません。
PSEマーク対応製品を製造販売する会社が、経済産業省に「私たちがこんな製品を日本で販売します!」という申請なのです。
そしてその申請を行い、その後、自分の製品に、自分で勝手に印刷したり彫ったりして付けるのです。

認証番号もありません!免許もありません!国の正式な試験もありません!
届出をして、ただ単純に自分の製品に自分で勝手に付けるだけなのです!

4.申請は無料ですが…実は面倒で費用と時間がかかる

PSEは認可でもなんでもなく、無料の届出をしてただ勝手に付けるマークなのですが、実は面倒で費用と時間がかかります。
それは、PSEに定められている「自主検査」です。

PSEでは「自主検査」と位置づけているこの検査とは、製品の分類によって、検査項目が設定されており、その検査を第三者機関に依頼し合格をもらい書面として保管しておかなくてはいけません。

あくまで「自主検査」ですから、国が、どこかの検査センターを指定していてそこで検査を行うものではなく、PSEを必要とする方が検査をしてくれる機関を探し、そこへ製品を持ち込み検査を行うこととなります。

しかし、どんな検査をするのか?どんなレポートを作り保管しておくのか?などは非常に難しく、ほとんど専門家でなくては対応できません。
ですので専門家にいらせざるえない状態となり、費用と期間などがかかることとなります。

たとえば、弊社のお客様「たかくら新産業様」で製造販売している「プラグアロマ」という製品は、「電気香炉」という分類に属し「丸PSE」なのですが、
48_2①筐体と100Vプラグ間の漏れ電気のための検査
②筐体が燃えないで融ける検査
③プラグの形状や材質がPSE基準に適合しているか?

など、何点かのPSEとしての規定をクリアーできる設計と製造を行い、それを第三者検査機関に持ち込み証明してもらうことが必要となりました。

PSEマーク製品を製造?販売するまでの流れには要注意!

製造なのか?販売なのか?丸なのか?菱なのか? によって異なりますが、簡単にまとめてみるなら、

①海外の製品を輸入してPSEを付けて販売したい場合(最悪パターン)

1.丸PSEか菱PSEかの判断を行う!
2.菱PSE対象商品なら、製造工場を突き止めて、製造工場のPSE対応検査を検査機関(JETなど)に依頼する。
※製造工場で依頼する場合は、その製造工場を検査してもらう。
※丸PSEは製造工場の検査などは不要
3.完成した製品を検査機関に持ち込みPSE適合の自主検査を行う
※検査にNGが出た場合はもういちど設計や製造のやり直しとなるので相当きついです。
※また検査は最低1~2ヶ月かかりますから、これを考慮して製造スケジュールをたてておかなくてはいけません。
4.製品と自分のPSE申請を最寄地域の産業局に届出を行う
5.PSEマークを付けて販売を行う
※菱PSEは2番がとても大変な作業となりますから、かなりハードルが高くなりますね!

②完成製品を輸入してPSEを付けて販売したい場合(簡単パターン)

もし、その製品がACアダプタで動作する製品だったら話はとっても簡単になります。
この場合は、製品に使用できるPSE対応のアダプタをみつけて、ACアダプタだけをすげかえて販売すれば、販売する会社は申請もなにも一切する必要はなくなります。
つまり、PSEマークはACアダプタについているので、販売会社は100Vに関係ない部分のみとなります。

よりまして….

自分で製品を製造販売する場合などは、「設計~試作~量産試作~PSE試験~量産~販売」という流れになると思われます。
問題は、PSE試験のときにNGが出た原因が、設計にあった場合…全部1からやり直しになってしまうのです。
これはもう大騒ぎです。
ですので、PSE対象製品だとわかったときは、設計段階でPSEに詳しいコンサル会社と相談し、しっかり初期段階でPSEを意識した設計を行わなければいけないということになります。

100V以外の例外製品もある

リチウムイオン電池を使った製品で、電池自体を交換できたり、消費者が触れる商品はPSE対象となります。

海外製品で「PSE対応」と書いてあるものの注意点

アリババなどで中国の商品を見た場合「PSE対応」と書かれたものをよく見かけます。
そして購入してみると、確かにPSEマークが印刷されていたり刻印されていたりします。
ひどい場合は、コピー用紙にPSEマークを印刷しシールのように印刷されていたりします。

これらをあんに安心してPSE申請済み商品だと販売するのは非常に危険です。
というのも、PSEは日本国内で販売をする会社が日本国内で申請をするものなので、海外にしか工場や販売店がない会社がPSEマークを取得できないのです。

工場自体は、その製品に対してPSEの工場検査を受けてOKを出してもらうことは可能です。
しかし、それはあくまでPSE対応製品のラインとしてOKをだされたもので、その製品自体を国内で販売する場合は、その販売する会社がその製品に対して自主検査を行いPSE申請する必要があります。

そしてPSEマークには必ず販売会社のマークか社名がしっかり記載されているはずです。

ただのマークは「柄」でありなんの効力もありません。

JETのマークとは?

PSEマークとよく一体となって見かけるマークにJETマークがあります。

『PSEをとりたいのですがJETも必要ですか?』とよく聞かれますが、このJETというのは、実は、あくまでその製品のPSEを販売する会社に変わって代行しているだけなのです。

しかし、JETは、国的要素の強い機関ですから、「JETマークがあれば安心!」というような部分もあります。

基本的には、法律的には自主検査を行いPSE申請を行っていればいいのです。

JETが強制される場合もあるので要注意!

実は…必死にちゃんとPSE検査マークをつけて書類も必死にまとめているのに、大きな流通業者やショップ、テレビショッピングなどで、「JETでの検査を行いその証明をもらった商品しか販売しません」なんてこともあります。

PSEコンサル会社とは

私の場合は、結構難しく複雑で判断しにくいため、ここは専門のコンサルティング会社に相談しています。
私の地域 京都にはとても親切で親身にご対応してくれるコンサルティング会社 PSEジャパン さんが 私的にはお勧めで、必要であれば、ご紹介させて頂きます。
もちろんご紹介料金などは不要ですが…(笑

とにかくPSEはいろいろ面倒なので、何かあれば、私でお役に立つようでしたら遠慮なくお聞きください!
入り口ぐらいはいつでもお答えさせて頂きます!

 - 製品化一般の知識