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VA・VEにも役に立ちそうな「発明的問題解決理論」ソフトのご紹介

VA・VEにも役に立ちそうな「発明的問題解決理論」ソフトのご紹介

製品の機能、デザインから始まり色々な要素でVA(Value Analysis)の検討があり現状商品に対してもVE(Value Engineering)の検討など、色々な開発や改善に対して、かなりの時間を費やして検討されていると思います。今までの進め方や製品の問題点を検討されるとき方向性や視点を少し変えるだけで、今まで気が付かなかった事が見えてくるかもしれません。そこで役に立ちそうな「イノベーション支援ソフトウエアGoldfire」がありますので少し、ご紹介しましょう。

イノベーション支援ソフトウエアGoldfireとは

Goldfireソフトとは発明的問題解決のための発想手法「TRIZ」を効率よくまた簡単に使える支援ソフトと言えるでしょう。
① アイデア発想ツール ②問題/原因分析ツール ③特許、技術情報のデータベースや検索の3機能から構成されています。
「業務における情報収集」に費やす時間は、ある調査結果では就業時間の30%で技術やその他の知りたい事の検索などにおいては全体の75%にも及び、複雑な質問回答は50%が結局見つからなかった様です。

TRIZ写真8

Goldfireソフトでは発想手法「TRIZ」を効率よく行うために各国の特許庁からの特許事例を参考にしながら進めたりしますが、検索にはセマンティック(意味検索)機能があり効率がよく、今までの様に、関連文字の多さや、似たような事例からの抜粋に時間がかかった、検索後の選別作業を大幅に簡素化しています。
また、特許検索専用ソフトよりも効率がよく、開発スタート時での担当者が行う他社の特許事例などの検索にも役だっています。

「セマンティック機能とは?」

Semantic Search(意味検索)はテキスト情報を分析処理する方法で各インデックスによって文章内の品詞間の係り受けを抽出する独自の分析手法により情報を意味から検索できる機能で文章を索引付けする場合、単語の関連性を考慮、置き換えて抽出します。
(例)新幹線の最高速度を知りたい場合、新幹線とか速度とかの文字では関連項目が多くそこから実際の速度を知るにはかなりの時間をついやします。
セマンティック機能は文法を理解して、最高速度300Kmの様に答えに近い項目のみ抽出しますので楽に検索が行えます。(物知り博士に問いかけて何でも回答が帰って来るような感覚では。)

「主な用途」

技術/研究開発/製品企画=市場や技術動向のリサーチまた開発テーマの選択
要素技術/製品開発 =VA:新規開発の技術コンセプト検討
=VE:技術改善策検討や品質、不具合対策検討
知識戦略での活用 =自社のコア技術をいかした事業や他社特許回避策の検討

TRIZ理論とは・・・

元々はロシアの特許審査官が特許申請について、何かの法則があるのではないかとの疑問から生まれた手法、理論です。
過去の膨大な特許分析から生まれた技術の背景に共通する発想パターンを体系化した手法で発想方法論に加えて特許事例や科学知識をデーターベースとして備え人間の心理的側面や技術革新、進化的側面に着目した発想手法です。また、先入観、固定概念にとらわれることなく、合理的で方向性のある多くの アイデアを短時間に出して、そこからベストコンセプトをまとめ上げる手法で現在のテクノロジーにおきましても遜色なく活用できる応用手法と思います。

TRIZ写真1

TRIZ写真9

簡単な内容、流れをご説明しましょう。

1、 アイデア出し

アイデア発想では発明原理発想の様に実現したい機能を過去の膨大な特許事例から使えるための知識(技術)を選出して技術者が開発課題、問題定義の課題を過去の事例から効率よく探すことで自分の知識にないにアイデアを応用出来ます。また数十~数百の応用編から直面した問題の解決策を探し出します。
その他にも技術進化パターンの考慮や他分野、他業種からの応用編などあり色々な方面から検討する事により今まで気が付かなかった本当の問題点に的をしぼる事ができ、解決策が見えてくるかもしれません。

TRIZ写真2

2、思い込みの排除

問題点を検討する時、今までの経験や思い込みによる心理的惰性で無意識に特定のコンセプトに方向が向いていきます。また、限られた自分の専門分野での知識では過去の経験への依存が高く、他の知識の応用や活用が中々出来ません。それは開発のスピードを妨げるだけでは無く、革新的な製品の創造性も失われてきます。
場合によっては開発の方向性が的外れの目標になっているかもしれません。

3、TRIZ理論とは色々な手法が含まれています。

矛盾問題を解決する発明原理
開発時には実際に色々な矛盾があり例えば、物を大きく長くしたいけれど体積は小さく軽くしたい、移動速度は早くしたいが移動面積は小さくしたい等色々な矛盾が生まれてきます。
また、以前は身近なところでこんな矛盾もあったと思います。

TRIZ写真5

下記の工学的矛盾マトリックスは過去の膨大な特許分析から共通する発想パターンを体系化した発想方法論で工学的矛盾は39種類のパラメータにすべておさまると考えられています。同時に、それらの矛盾は40の発明原理で解決でき、解決手段は76パターンに絞られるとも記しています。

TRIZ写真3

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もちろん、これからの開発分野がIPS細胞の様な過去に例のない全く新しい分野、物事には応用出来ませんが、それは実際の開発に於いて極まれな事例であり殆どは過去の事例を参考にできるでしょう。

4、技術の進化とテクノロジー予測

少しわかりにくいと思いますが、TRIZ理論には他にもテクノロジー予測として生物学的、社会システムと同じ様にテクノロジーはあらゆる分野で特定もパターンに従って進化するとも位置付けしています。
それがSカーブと呼ばれる曲線です。
過去の事例はそのSカーブの法則に従って進化してきたとも明記しています。

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最後に

最近はTRIZを使っての成功事例など多くのメーカーが発表してきており自社の性能や特徴を全面的に打ち出されておりますのでご覧になるのも面白いでしょう。

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