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従来から受け継がれた方式から、近年のメカトロニクスまで、モジュール化を含んだ最新の機械設計の勘どころをご紹介します。

   

アルミフレーム製作 | 市販材料を使って手軽に製作

DIY的商品製作

つい最近ですが、ガソリンスタンド向けの電飾看板を仲間内で造ることになり、写真の様なフレーム構造を採用してみました。アルミフレーム

使用した材料

現代はとても便利な材料があり、インターネットで自分の欲しい材料を指定して、本数や長さなどの要目を入力すると、最短で次の日に材料が手元に届きます。因みに私がこの看板を造るのにお世話に成ったところは「サイングッズのメイトウ株式会社」というところです。

特徴

この看板に使ったフレームですが、溶接個所は一つもありません。一昔前はこのようなフレームを組む時は鉄の角材などを鉄工所などで溶接してもらい、トラックの荷台いっぱいに載せて運んできたものです。今回は、メイトウさんで所定の長さに切断していただいたアルミの角パイプ(40mm角)を使ってレームを組み立てていくわけですが、これが実に簡単で日曜大工的感覚で、なにも特別な技術を要せず、電動ドライバーと「ドリルねじ」という、すごく便利なねじを使ってあっという間に完成してしまいます。

組み立て方

どうやって組み立てていくか?ですが、所定の長さに切ってもらったパイプを下の部品を使って繋いでいくだけです。もちろん3方向の接続も同じような部品を使って繋ぎます。これもメイトウさんで売ってます。繋ぎ終わったら後は抜けないようにそれぞれの繋ぎ部分に1カ所「ドリルねじ」をねじ込みます。このドリルねじはタップ不要どころか下穴さえ不要です。電ドルでいきなり締め付けると勝手にタップ(ねじ山)を切りながら締まっていきます。

アルミフレーム部材

こんな感じでお手軽にフレームを組むことができました。今回は看板用に使用しましたが、装置の架台などにも応用できます。欲しい長ささえわかれば、図面なしで完成させることも可能です。

注意点

本当に簡単にフレーム枠を製作できますが、唯一ドリルねじの欠点があります。今回は主にM4サイズのドリルねじを使用しましたが、組立のところでも紹介したように、タップ穴した加工も必要としないドリルねじですが、これはねじの先端がドリルの先端と同じような形状になっているので下穴も必要ないのですが、サイズの大きい、例えばM6くらいになると、先端はドリル程鋭利な形状になっていませんから、滑って材料に食い込みません。M5サイズまではなんとか使えましたがそれ以上のサイズを使用する際は下穴の加工をお勧めします。

 

 

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